舌下免疫療法

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舌下免疫療法|神戸市西区春日台の胃腸内科・外科|高瀬クリニック

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舌下免疫療法

舌下免疫療法(スギ花粉症とダニアレルギーに20%完治、60%改善)

舌下免疫療法

当院ではアレルギーの検査と治療を行っています。舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、字のごとく、舌の下で薬を舐めてアレルギーの克服を目指す比較的新しい治療法です。アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を害にならない程度の少量から体に入れることで、徐々に体に慣れさせていきます。
「スギ花粉舌下免疫療法」または「ダニアレルギー症花粉舌下免疫療法」の並行治療も可能です。お困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

当院の舌下免疫療法の特長

  • アレルゲン免疫療法講習を受けた医師が処方します。
  • 酸素ボンベや昇圧剤などの救命道具を完備しておりますので、安心して免疫舌下療法を開始していただけます。
  • 「スギ花粉舌下免疫療法」と「ダニアレルギー症」の並行治療も可能です。
  • 副作用がなく安定している方には60日まで長期処方しています。来院の負担を減らし、習い事など忙しいお子様ができるだけ継続しやすい環境をサポートします。
    ※他院で既にアレルギー検査を受けている方は検査データを持参してください。採血検査を行わずに投薬を検討いたします。ただし3年以内のものが必要となります。
    ※薬の飲み忘れが多発しているなど、見守りが必要と判断された場合は長期処方をいたしません。
  • 院内処方に対応しております。
    【院内処方】:神戸市在住の5歳~中学生(こども医療費助成制度)であれば、診察代とお薬代の自己負担総額が400円となります。
    【院外処方】:神戸市在住の5歳~中学生(こども医療費助成制度)であれば、診察代とお薬代の自己負担総額が400円×2=800円となります。
    ※初回・2回目の投薬時のみ、院外処方(薬局)とさせていただきます(診察代とお薬代の自己負担総額が800円)。
  • 小学1年生以上の方を対象としています。

注:はじめてこの治療を受けるには、原因となるアレルゲンを特定する検査(当院では採血検査)が必要です。

舌下免疫療法とは

アレルゲン免疫療法は、アレルゲン※1を低濃度から体内に取り込み、徐々に濃度を上げていき、慣れさせることで体質改善を目指す治療法です。薬物治療(対症療法)とは異なり、根本的にアレルギーを治療する方法として注目されています。従来から注射による皮下免疫療法が行われていましたが、アナフィラキシー※2などの副反応、頻回な通院、そして毎回注射の痛みも伴います。このような皮下免疫療法の負担を軽減した治療法が、舌の下に治療薬を投与する舌下免疫療法です。これにより、ご自宅での服薬で免疫療法が行えるようになりました。
舌下免疫療法は1980年代に海外で開始された治療法で、日本では2014年にスギ花粉症で初めて保険適用となり、翌年の2015年には、ダニを原因とする通年性アレルギー性鼻炎も保険適用となりました。このため現時点での日本における舌下免疫療法の適応は、スギ花粉またはダニが原因となるアレルギー性鼻炎と診断された方で、薬物療法でアレルギー性鼻炎の症状やQOL(生活の質)を十分にコントロールできない方、あるいは、アレルギー性鼻炎の臨床的寛解※3をご希望される方、となっています。

一方、重症喘息などを合併する方は受けられず、高血圧(ベータ遮断薬)を服用している方、治療開始時に妊娠している方も控えるべきとされています。

  • ※1 アレルゲン:アレルギーを起こす物質
  • ※2 アナフィラキシー:医薬品などに対する急性の過敏反応で、蕁麻疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられる病態
  • ※3 臨床的寛解:炎症によって引き起こされる疾患の症状や徴候がまったくないこと
  • シダキュア
  • ミティキュア

舌下免疫療法の実際

この治療を受けるには、原因となるアレルゲンを特定する検査(当院では採血検査)が必要です。

服用について

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、増量期を経て、決められた一定量を数年間継続していただきます。初日の服用は、当院で医師の監督のもと行い(院内で30分間、医師が安全を確認)、2日目からはご自宅で服用いただきます。基本的に、1~2ヶ月毎に1回受診いただき、副作用や治療効果などを確認させていただきます。

服用例

治療薬を舌の下に置き、薬ごとに定められた時間を経過した後に飲み込みます。
その後5分間は、うがい、飲食を控えます。また、運動や入浴は2時間程度避けるようにします。

治療開始の時期

スギ花粉症の場合、スギ花粉の飛散時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっているため、新たに治療をはじめることはできません。
一方、ダニアレルギー性鼻炎の場合は、時期に関わらず治療をはじめることができます。
スギ花粉とダニの両方に対してアレルギーがある方は、治療は並行して可能ですが、同時に開始することはできません。まず、どちらかを開始して、症状が安定してからもう一方の治療を開始します。いずれの場合におきましても、適切な開始時期を提案させていただきます。

治療対象年齢

スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の治療対象年齢は、いずれも5歳以上です。当院では小学1年生以上を対象としています。

期待できる効果

長期にわたりアレルギー性鼻炎の症状を抑える効果が期待できます。症状が完全に抑えられない場合でも、症状を緩和し、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

  • くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
  • 涙目、目のかゆみの改善
  • アレルギー治療薬の減量
  • QOL(生活の質)の改善

主な副作用

舌下免疫療法では重篤な副作用が発生することは稀とされており、軽微な症状としては、次のようなものが報告されています。
ほとんどが一時的なものですが、もしこのような症状が出現し、治まらない場合はすぐに受診してください。

  • 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感
  • 唇の腫れ
  • 喉(のど)の刺激感、不快感
  • 耳のかゆみ

留意事項

  • 重症喘息、重い心臓疾患で服薬中の方、妊娠中や妊娠予定されている方は治療できません。また、高血圧症でベータ遮断薬を内服されている方は薬の変更が必要です。
  • 体質そのものの改善にはある程度時間が必要です。根気強く治療を続ける必要があります。
  • 舌下免疫療法を開始して、すぐにほかの薬物療法が不要になるわけではありません。他の治療も合わせて行われます。

舌下免疫療法の費用

保険診療3割負担での薬剤費用

  • スギ花粉症(シダキュア5,000U) 月1,300円前後
  • ダニ(ミティキュア10,000U) 月1,800円前後

他に、処方箋料や薬局で薬剤管理料など費用がかかります。

当院は院内処方にも対応しているため、院外処方に比べて自己負担額が軽減されます。

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