事前予約が必要となります(Web/窓口/電話予約に対応しております)。
当院では2026年4月より定期接種のワクチンとなった20価ワクチン(プレベナー20)と、2025年10月から接種可能となった新しい21価ワクチン(キャップバックス)の2種類ともに接種が可能です。
効果や費用などに違いがありますが、ともに1回の接種で一生効果が続き、5年ごとの再接種は不要です。
肺炎球菌について
一般的に、65歳を過ぎると、肺炎に罹患するリスクが高まります。肺炎球菌は、日常でかかる肺炎(市中肺炎)の中で最も多い原因菌として知られています。また、毎年冬季に大流行するインフルエンザに罹患すると、2次感染として肺炎球菌に罹患する確率が高いことも知られています。このような感染症を予防するために、65歳を過ぎたら肺炎球菌ワクチンを接種することが非常に重要です。
1年を通して、いつでも接種は可能ですが、定期接種の対象者は、接種券がお手元に届いてからの接種となります。
- 神戸市在住の方には、接種券ハガキが65歳の誕生月の月末に発送されます。
- 対象年齢に達しても届かない場合や、60~64歳で一部の内部障害を有する対象者は、予防接種券の発行申請をしてください。
- 接種期間は、65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日までです。
- 肺炎の疫学は?
- ・肺炎は日本の死亡原因の5位、肺炎死亡者の98%以上が65歳以上である。
・市中肺炎(普段の社会生活を送る中で感染する肺炎)の20-30%を肺炎球菌が占め、死亡原因としても肺炎球菌性肺炎が最多である。
- 侵襲性肺炎球菌感染症とは?
- ・本来無菌環境である部位(血液、髄液等)から、肺炎球菌が検出された致命的ともなりえる感染症(侵襲性肺炎球菌感染症: IPD)のことをさす。
・IPDの致死率は26.1%である。
- 肺炎の予防策は?
- 肺炎球菌性肺炎とIPD双方の血清型に対するカバー率が高いワクチンによる予防が重要である。
肺炎球菌ワクチンの種類
2026年4月より高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種の内容が変わりました。
- 2026年3月まで:ニューモバックス
- 2026年4月以降:プレベナー20
2026年4月より定期接種のワクチンとなったプレベナー20(PCV20/沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン)とともに、プレベナー20ではカバーできない血清型が追加されたキャップバックス(PCV21/21価肺炎球菌結合型ワクチン)の接種が可能です。
定期接種のワクチン(任意接種も可)
沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン/PCV20(プレベナー20)
- 2024年8月から日本で使用が開始され、実績が豊富です。
- 血清型カバー率は以下の通りです。
■ 肺炎球菌性肺炎の⾎清型カバー率:44.1%
■ IPDの⾎清型カバー率:50% - 定期接種であれば6,000円で接種が可能です(1回接種)。
- 任意接種の場合、キャップバックスより少しですが安価(12,100円)です。
任意接種のワクチン
21価肺炎球菌結合型ワクチン/PCV21(キャップバックス)
- 2025年10月から日本でも使用が可能となった新しいワクチンです。
- 血清型カバー率は以下の通りです。
■ 肺炎球菌性肺炎の⾎清型カバー率:71.9%
■ IPDの⾎清型カバー率:78% - プレベナー20ではカバーできない血清型が追加され、重症化しやすい肺炎球菌感染症に対して、より強固な予防効果が期待できます。
- 定期接種では選択することができず、任意接種のみとなります。
- プレベナー20と比べ価格はやや高め(14,300円)です。
定期接種ワクチン(プレベナー20)の対象者と費用
- 費用は総額6,000円(1回接種/筋肉内注射)
- 紫色の接種券をお持ちの方(令和8年度/神戸市)
- 接種日時点で65歳の方
- 60~64歳で一部内部障害(1級)を有する人
肺炎球菌ワクチンを接種する際の注意点(過去にニューモバックスを打った方)
前回ニューモバックスを接種してから1年以上経過していれば、プレベナー20またはキャップバックスを追加接種できます。
肺炎球菌ワクチンの接種が奨められる人
- 65歳以上の方
- 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
- 慢性の持病(呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患)を患われている方 など
肺炎球菌ワクチン(プレベナー20)の定期予防接種対象者と費用ならびに接種券の送付時期について(神戸市)
- 対象者
-
以下のいずれかに該当する方(接種日時点)
- 65歳の方
- 60~64歳で一部の内部障害を有する方(手帳1級相当)
- 費用(自己負担額)
- 6,000円
- 接種券の送付時期
-
- 神戸市より接種券(ハガキ)が65歳の誕生月の月末に発送されます。
- 60~64歳で一部の内部障害を有する対象者は、予防接種券の発行申請が必要です。
※お住まいの自治体によって助成内容が異なりますので、神戸市以外に在住の方は各自治体のホームページ等をご確認ください。
肺炎球菌ワクチンの接種費用と特徴(まとめ)
当院の考え
- カバー率の観点から、どの年齢の方も「キャップバックス」1回接種を推奨します。
- 費用を抑えたい方はプレベナー20(定期接種対象者であれば6,000円で接種が可能)も選択肢となります。
その理由
- 侵襲性肺炎球菌感染(IPD)のカバー率が約79%と優れている(プレベナー20は約50%)から。
- 肺炎球菌性肺炎のカバー率も約71.9%と優れている(プレベナー20は約59.6%)から。
- 呼吸器学会等の合同委員会が作成したガイドライン(第7版)でも「キャップバックスはプレバナー20より上記2つのカバー率が優れている」と明記されているから。
- プレベナー20(定期接種/神戸市在住)
- 6,000円(税込)
- プレベナー20(任意接種)
- 12,100円(税込)
- キャップバックス(任意接種のみ)
- 14,300円(税込)
(プレベナー20・キャップバックスともに1回の接種で一生効果が続き、5年ごとの再接種は不要)



